おっすオラ二郎!

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基本は飯関連。内容は善悪問わず。

「昔は良かった」を真面目に考察してみる

自分自身より20以上年上・(自身と関わりがある範囲での)社会的地位が上の人「昔はよかった」

 

これを言われると、反論するのは難しいでしょう。

反論したところでその意見は無碍にされるし、仮に論破しても無駄な争いを生むだけだから、その場では何も言えない。だから言わない。

でも、ネット上ではこの種の話をボコボコにする論が溢れてます。

 

自分も、「昔は良かった」はおかしいとずっと思っていました。

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昔は良かった?
犯罪率が今より10倍以上あった時代が?
凶悪犯罪が今より何倍もあった時代が?
共産主義的思想を持ったやつらが内ゲバしてた時代が?
携帯電話(てかスマホ)がなかった時代が?
それどころかPCが普及していなかった時代が?
インベーダーゲームできゃっきゃしてた時代が?
コテコテのヤンキーがゲーセンや喫茶店でたむろしていた時代が?
女性は文字通り子供を産む機械だった時代が?
OLとは名ばかりの茶汲み+コピーマシンだった時代が?
どのような理由であっても一定の年をとった独身者は犯罪者扱いされていた時代が?
パワハラ・セクハラが当たり前だった時代が?
オフィスも電車内も路上もどこでもタバコ吸い放題だった時代が?
流行が起きたらみんな右向け右の時代が?
個人レベルで情報を発信することが非常に難しい時代が?
ファミレスやコンビニの食べ物は文字通りまずかった時代が?
冷凍食品がまずかった時代が?
ぼっとん便所の時代が?
人権なんて思想がなかった時代が?
差別的思想に歯止めがなかった時代が?
 
 
「今」になったことによって発生した新たな問題はある。
しかし、様々な物事は今より良くはなっている。
そして、昔のことを懐かしがっても意味がない。
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こんな感じに。
 
自分の意見は概ね間違っていないと信じているが、ふと思った。
まじで昔のほうが良かった事柄もあるんじゃないの?
全体的に・総合的に判断するのは難しいけど、個別に分ければなんかあるんじゃないの?
というわけで、昔が良かったかもしれないものを挙げてみました。
 
先に「昔」という言葉の定義を
・ここでは国を日本、そして昔というのは高度成長期・バブル景気前後あたりに限定する
他の国でも、あるいはあらゆる時代でも「昔はよかった」という人はいる(いた)でしょう。
それらを含めていてはキリがない。マジで「昔はあらゆる意味で良かった」こともあるだろうし。ポル・ポト
 
「高度成長期・バブル景気前後」の時期に限定したのは、それ以前はあまりに現代と離れていて比較しづらく、それ以降は現代とさして変わらないし、昔というには今すぎるからである(時代の流れが加速しているから、やろうと思えばできそうだが)。
 
定義は以上だ!
 
●パチンコ
今、パチンコは出玉制限がかかっていて、プレイヤーが儲けにくい。
もちろんそれをくぐった機種もあるが、昔とは比較にならないらしい。
昔はパチンコで生活できるどころか、家が建てらたらしいからね。
 
●喫煙者
昔の男性者は、喫煙率が7割超えていたとか。
だから、タバコが吸えて当たり前の時代だったらしい。
路上でも吸える。
オフィスでも吸える。
駅でも吸える。
電車内でも吸える。
あらゆるところに喫煙所がある。
 
これって、喫煙者(特にヘビースモーカー)にとってはすごくありがたいんじゃないかな。
もっとも、タバコは吸うけど煙いのは好きじゃない人もいるだろうし、ここは賛否両論ありそう。
 
少女のヌード写真集が売ってた。
これだけでもうそっち系の人にはありがたいことだろう。
 
ま、今であればネットを通じてあれこれできるけどね。
そういう知識がない人にとっては、昔のほうがよかったのかもしれない。
 
あとブルマ。
これはもう、なんというか。
 
●給料が手渡し
これは、この記事を書くにあたって調べた情報にあったのだが、割とマジでありうるかも。
紙やディスプレイにかかれた数値より、実際に現金を手で持つほうが「インパクト」はある。
まあ、所詮インパクトってだけだけどね。
 
●TV番組
昔のほうが規制が緩かった。
だから、面白い番組が多かった。
 
これはありそう。
 
●公園
賛否両論ありそうだが、今は(特に都内は)遊具・遊戯の規制がきつすぎる。
やることねえ。
公園に行って、できるのがスマホいじるくらいじゃないの。
スマホいじってても盗撮とか言われそう。
ま、自分は日比谷公園で酒呑んでますが
 
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これまでは緩いお話。
もう少し視野を広げましょう。
 
●女性が良くも悪くも守られていた・役割が決められていた
これは結構あるかも
 
昔は、女性の社会的役割は「子供を生む」「家を守る」ことを最上としていた。
だから、女に「学」は必要ない。それどころが、学がある女は婚期が遅れるから、なんなら悪とされていた。
 
それ故に、女性は進学したり、キャリアを積む必要はなかった。
というか、そんなことをするのは(一部の人を除き)無駄とされた。
 
その代わり、代わりと言ってはなんだが、早く結婚させるための組織的運用や社会的な雰囲気・サポートはあった。
 
会社に入った女性は、30くらいまでに結婚することを前提に、会社の利益に直結させるような仕事をさせなかった。
そして、早く結婚するのが当たり前という雰囲気もあった。(だから結婚に意識が向く)
結婚がゴールみたいな?
 
もちろん、(女性に限らずだが)人によってはそのほうが楽という人もいるだろう。
ただ、この時代において「仕事を通じて成長したい」「キャリアを積みたい」「勉強したい」という人にとって、そういう風土はうざいことこの上ない。
実際、そういう時代の中でしゃーなしに結婚した女性が、娘には自由にさせたいと切望するなんて話もちらほら。
 
それでも!
女性は結婚して、子育てをするというルートが(大体)確立していました。
そこのレールに沿えば、画一的な幸せは手に入れられたのです。
 
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ちなみに、自分のおふくろはこの点において「昔はよかった」派でした。
地元の高校を卒業後、どっかのデパートでエレベーターガールになる。
若い頃のエネルギーと色気をブイブイいわせて(いわせたらしい。自称美人)男を吟味し、今の親父と結婚。
その後は親父への文句を事あるごとに言いながら、経済力と世間体・子供があることで離婚はせず(あるいは愛情の裏返しか)、だらっと今に至る感じ。
ま、なんやかんやでおふくろと親父はうまくいってたんだと思うが。親父はおふくろの尻に敷かれるのが良かった感もあったし。
 
そんなお袋が主張する「昔はよかった」が、少子化問題なんてありえんわってこと。
女性の社会的進出はどうしても少子化・晩婚化に繋がるが、お袋にとってそれはおかしい、人としてありえないとのこと。
 
どうでもいいな!
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●終身雇用が守られていた
これ、どんな意味でもすごく重要かも
 
終身雇用があったからこそ、多少どんくさい男でも経済力を持てたし、結婚もできた。
しかし今は、大企業であってもその保証はない。
 
「多少ミスっても、まあ大丈夫だw」
くらいにしか、仕事への責任感がない人にとっては、昔のほうが良さそうだ。
つまり、自分みたいな人間である。
 
現代では、終身雇用が絶対的な企業は少ない。
終身雇用があったとしても、給料が低いなんてこともある。
夫婦共働きは、今後もこれを一因に増えていくだろう。
 
●高度経済成長と安定、夢
これからどんどん金回りが良くなる。
ローンを組んでも返せる見込みはあるし、なんならアイデア一発で儲けてやろう。
こういった風土があった(らしい)
これは純粋にいいねと思う。
 
そして、様々な技術がシンプルに金へ還元される。
これもいいね。
 
グローバル化の弊害
昔は、日本の市場だけ視野に入れていればよかった。
日本で売れればよかったし、ついでに海外へ売れたらバンザイ。
 
いまでは、そうは行かない業界も少なくないでしょう。
海外の企業が日本市場を荒らしに来て、パイを奪われるなんてよくあること。
そのせいで、巡り巡ってリストラにあった人にとっては、グローバル化なんてヘドが出るものです。
 
●家族のあり方
今の時代、おじいちゃん・おばあちゃん・お母さん・お父さん・自身・娘・息子が同居してるなんてかなり減っているのでは
昔ならさらに多くの人が同居とかもあっただろう。
こういう家庭では社会的役割が自然にできて「助け合い」が発生するだろうが、現代ではそもそもこういった形態自体が作りづらくなっている。
 
そう思う人は、昔のほうが良かったと思うだろう。
 
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ごちゃごちゃ書いていてまとまり無いなぁ
気になったら手を入れよう
 
何にせよ、ある種の人にとっては「昔は良かった」が本音なのかもしれない。