おっすオラ二郎!

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基本は飯関連。内容は善悪問わず。

「年収400万円あれば缶コーヒー買うのに躊躇しない」は、だいぶ面白い

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元記事はこちら

缶コーヒー買うのに躊躇するってどんな年収?

 

元記事の方は既に知っていて、「それ多分、その程度の年収前後だと意識の問題で、年収自体はあんまり関係ないよ」と切り捨ててたのだが、思ってたより反響があったのでちょっとネタとして取り上げてみた。

 

これ、当然職場環境や仕事自体の内容にも関わりがあると思う。

そして、自分は幸いにも、似た環境で年収の違う2つの職場を体験した。

一つは、初任給が400万overの某IT企業。キャリアを積めば600万~700万は当たり前。マネージャークラスは1000万超え。ここではA社とする。

もう一つは、それなりのキャリアがあっても年収300万程度、立場が上がると400万くらいの大手警備会社。B社とする。

この2つの会社における、社員の節約意識について比較してみた。

 

両方共、都内の港区・中央区千代田区(つまりオフィス街)が職場である。

オフィス内には冷蔵庫や給湯室、電子レンジなどの設備がある。

そして、両方肉体労働ではない。

 

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さて、自分が先に入ったのは、警備のB社。

驚いたね。

8人位の職場だったのだが、ランチに弁当を持参する人は皆無。

みんな外食か、(節約して)600円程度の弁当を買ってきてオフィスで食べてる。

弁当というものは「そこら辺で買うもの」であり、少なくとも作るものという発想がなさそう。

缶コーヒーを含め、飲み物もそこら辺の高い自販機でばんばん買ってる。

 

自分は節約志向のだったため、ランチのために弁当を持参してくるのだが、ちょい上の立場の人から「マジでケチくさい」と文句をつけられた。

今考えれば、だいぶ問題のある発言だったと思う。

 

飲み物についても、自分は自宅付近のスーパーや、職場からちょっと離れたところにあるスーパーで購入し、冷蔵庫を利用していた。

コーヒーが飲みたければドリップコーヒーを作ってたし、あるいは西友の1L100円位で売っているコーヒーを買ってた。

これ、全部「ケチくさい」で片付けられてたんだよなぁ。

 

仕事内容と人間周りが糞すぎたので半年で退職。

ただ突っ立っているだけでキャリアなんて全く積めない。

当たり前のように行われるパワハラ。50代半ばのおっさんが泣いて切れてるところ初めてみたわ。

キチガイみたいな社員もいて、深夜の時間帯に見回りへ行っていた人に対し、管制室からドアを封鎖して遊んでた。

この会社で初めてFAXというものを見たよ。

江戸時代かよ。

眼の前にあるネット接続できるPCはなんのためにあるんだよ。

話が逸れるので止めておこう。

 

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次に入ったのが、ITのA社(の協力会社として)。

これもまた驚いた。

 

驚異の弁当率。日にもよるが、6割位は弁当。

理由は大体、「節約しているから」「実家ぐらしでお母さんが作ってくれるから」あたり。

たまに「健康のため」「趣味」。

3割位は、安いスーパーで買ってきた弁当。あるいはカップ麺とおにぎりとか。

面白いのだと、前日に割引されていたスーパーの弁当を持ってくるのもあった。

残り1割は外食メイン。

 

職場には自販機が沢山あり、そして福利厚生の一環みたいなもので安かった(缶コーヒーなら80円、ペットボトルなら100円)のだが、缶コーヒーを常飲している人は少なかったな。

もちろん買っている人自体は普通にいるけど、それは缶コーヒーに限らずって感じ。

それよりペットボトルや水筒を持参してくる人が明らかに多かった。

コーヒーを常飲する人の場合、「美味いから」という理由で、ドリップコーヒーを買ってきて職場で作っている人が多かった。結果的に節約となっている。

缶コーヒーを常に買っている人は、「ちょっと古い」感じの人。

だからといってそんなことに誰も注目してなかったし、自分もあまり気にしてなかったな。

 

また、仲が良くなった、節約している人に対して理由をそれとなく聞いてみた。

一番多かったのは「なんとなく」。

ちょくちょく、「結婚を見据えているから」

「そもそも結婚していて節約をするのが当たり前だから」

中には「ワーキングホリデー制度を利用するのに向けて貯めているから」なんてのも。

 

あ、マネージャークラスの人間は別。

ランチは人付き合い(orパワーランチ)がメインで外食を常にしている感じだったし、飲み物を持参する余裕が無さそうだから適当にそこら辺で買ってたな。

年収が別格だし、そもそも状況が全然違う層なのでこの話の対象外。

 

ああ、ついでだけど、格安SIM使っている人も多かった。

 

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上記2つの職場を比べると、明らかにB社のほうが年収低いのに、節約志向は社員全員が皆無だった。

それどころか、節約することを馬鹿にする始末。

「弁当作るならその分働けばいい」とか、そういう話をしているのではないのに、リアルでそういう話を持ってくる。

 

対してA社は、節約するのが当たり前という風潮。

だからといって、別にA社の人間がみんな「ケチ」なわけではない。

飲み会があれば普通に行くし、会社にあるPCのデバイスを自分用に買ったりするし、飲みたくなったら缶コーヒーも買う。

外食もするときはする。そういうときは、きっちり良さそうな店を調べていく。

グルメとしても、人付き合いとしても利用する。

ワイシャツも汚れたら買い換えるし、スーツだって新調する。

 

でも、基本は節約。

 

このお金に関する意識の違い、面白くないですか?

年収が低い人のほうが、節約というよりそもそもお金に関する意識が低くなる傾向が強い。

しかもこれ、面白いことに「食べるのにも困るレベル」の人でも当てはまる事が多い。

マジで金が無いから、朝食は缶入りのコーンスープとかって人を見たことある。

それ、全然節約になってない。指摘しないけど。

要は、金があればあるだけ使っちゃう人が多いんですよ。

コスパとかの概念もないし、出費を抑えることに頭を使いたがらない。調べない。

 

対して、年収が高いほうがお金に関する意識が高くなる傾向がある。

何をどうすれば、無理なく節約できて年にいくら浮くとか、そういう計算がきちんとできる。

経済的なバッファを持たせ、突発的な出費があっても大丈夫なようにしてある。

 

今回はランチや飲み物といった、ごく日常的な「はした金」レベルの話。

これがもう少し大きなレベルの話で比べられたら、もっと面白いんだろうなぁ。

残念ながら、そこまで色々経験してないので、この話はここまで。

 

 あと、あくまで「傾向」の話なので、「自分は違う」というような個人レベルでの話はしてません。

個人差なんてあって当たり前なんだから。

 

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追記

ITのA社では、福利厚生で無料のドリンクベンダーが設置されていた。

これの稼働率は非常に高い印象だったが、これが有料(紙コップ一杯で50円程度)になったとき、稼働率が99%減少したという報告があった。

この報告を見たとき、業務中に思わず爆笑してしまった。